養護学校職員辞職から改めて見る、介護業界の深刻な闇

養護学校職員辞職から改めて見る、介護業界の深刻な闇

年々増え続けている要介護者

増え続ける高齢者に反して起こる事態

人手不足による現場疲弊、現場による運営が困難になってきたために新規募集を停止、募集の再開が見込まれないが一方的に増え続ける需要に答えられない現実、あらゆる問題が巻き起こっているといったものだが、言葉に尽くしがたい事態が発生する。人材が不足しているというだけでここまでのことになるのかと一瞬考えてしまうが、それだけ介護業界での慢性的な人手不足が生じている。そして人手不足だからこそ、経験に問わず誰でもいいから来てくれと門出をおおっ広げている所が急増する。しかし未経験者の中には人材として問題があるにも関わらず職員として受け入れてしまい、虐待が生じる事態になってしまった。手の施しようがない悪循環だ。

また介護施設についても最近では他産業で活躍する企業が参入するなどの動きも一時期強まったこともあり、中小企業として活動していた施設などは人手不足と相まって更なる困難へと貶められるまでに至っている。そして最終的な顛末となる倒産・破産といった道筋にたどり着いてしまうところも少なくない。今年2015年になってからも介護施設が倒産して閉鎖することになってしまったというところは、実は少なくないのです。

介護の現場は人手不足?!

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2000年代中盤以降につれて

老人ホームの存在、介護業界の実態が取り沙汰されるようになったのは2000年代中盤以降が特に多く見られる。きっかけとなったという点についてはいざ知らずとも、具体的に調べていくとおよそ2005年からその数字が右肩上がりに増えている。一時期は減少傾向にもなったが、ある時期をきっかけにして倒産件数が増えるなど実に波風荒く業界が揺れ動いているのが見て取れるほどだ。それまで介護施設が倒産するなど考えたこともなかった人にとっては意外な事実かもしれませんが、そんな常識が通用しない時代がいつの間にか到来していたのです。

詳しい数字を上げてみると、以下の表のようになる。

  倒産件数 負債総額
2005年 15件 約5億円
2008年 46件 約50億円
2011年 19件 約11億円
2013年 54件 約10億円
2015年 31件 約9億円

(1月-4月期)

ピックアップしてみると、2008年には倒産件数が46件にまで上り、それに比例してか負債総額も50億円というマイナス数値をたたき出している。これが意味することは、やはり経営としてこれから参入できると思っていたが、思ったように行かなかったと嘆く施設が多かったのだろう。さらにはここぞとばかりに介護業界に参入する外部産業の企業による事業展開も大きく影響している。このままの状態が続くのかと思いきや、2011年にはその数値を落としている。この年は東日本大震災もあったため、倒産とは違った問題があったのかもしれない。

その後は倒産件数こそ確認されているだけでも最高の54件を2013年に記録するが、一方で負債総額は10億円前後を上下する程度に収まっている。負債を背負う面もあるかも知れないが、こうした施設に見られる問題点は人材不足という問題も絡んで見れると取れる。悪循環にならないよう運営しているのかもしれないが、件数だけを見てみるとマイナスだから事業を畳んでいるところばかりではないことがうかがい知れる。

5年以内に設立した施設が圧倒的

また倒産が確認されている施設の特徴として、事業として設立されてから年数が5年以内という比較的浅い年月の企業ばかりがその例に漏れず終焉を迎えている。長年活動している施設であればそれほど経営悪化すること無く運営し続けているものの、それでも余力という二文字は何処にも存在していない。常に火の車状態だと考えても差し支えないくらいに圧迫されている。

これみよがしと今後は介護業界が商売として成り立つと参入しても、思ったようにいかなかったと途方に暮れた事業者がいたのかもしれない。理由を考えれば数えきれないほど出てくるが、売上不振という業績不安が解消されない中小の施設が倒産する傾向が強い。

介護施設運用のために必要なこととは・・・

およそ150万人の介護者に対して

倒産する会社が増えているのもそうだが、要介護認定者の数もまた増え続けている。現状、およそ150万人程度いるヘルパーさんに対して、現在介護を必要としている人は全国でおよそ『605万人』と言われている。単純計算しても、一人あたり4人の介護を必要としなければならない計算だ。ただこれも一般的に人手に困っていない職場だけに絞られる、慢性状態が解消されずに入居者が増える施設では、負担の割合は何倍にも増すばかりだ。

こうした事態でも事業者は入居すればする分だけ儲かる、なんて考えているかもしれないがそうも言っていられない状況変化が起こる。